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TPL-200専用BOX Photo

DEQX軽井沢試聴室 Photo 音楽と珈琲で一時を!

User's Report
No. ユーザー 導入機器とシステムの特長 掲載時期
137 長野県 NY様 リニューアルした部屋にクリズラボ製のSPシステムを導入 2025年11月
[ DEQX+クリズラボ製のSPシステムを採用されたNY氏の2Wayマルチアンプ再生システム ]


[ システムの土台を支えるHDP-ExpressとDEQX社のパワーアンプ ]


[ ネットワークオーディオとレコード演奏を楽しまれるNY氏の再生システム系統図 ]

■ クリズラボのスピーカーシステムを導入して

ユーザーレポートの No.95 は2017年に私が初めてDEQXを導入した時、その5年後の No.116 は2020年にスピーカーユニットを交換した時のレポートです。

それぞれの時点でDEQXの調整をして頂き、大変満足したオーディオライフを過ごしてきました。

そんな中、身内に不幸があり昨年は喪の期間として静かに過ごしてきました。

喪が明けた今年は徐々に趣味の活動を再開しようと思い、まずは築60年近い家のリスニングルームのリフォームをするため今年の3月から計画に取りかかりました。

丁度この頃、クリズラボが新しいスピーカーシステムをホームページに紹介しているのを見て、これはぜひ聴いてみたいと軽井沢の試聴室に出向きました。

試聴結果を一言で言えば、極めて自然な音質とワイドレンジなサウンドにすっかり魅了され、システムの中心となるMarkaudioのMAOPユニットを帰宅直後に発注してしまいました。

従来のクリズラボシステムは大型のホーンを使ったもので、「凄い。」とか「圧倒されました。」という感じでした。

それが今回の新しいシステムでは全体の音のクオリティはそのままで、大型ホーンの威圧感もなく、ソースによってはしみじみとした情感も表現してくれるような気がしました。

サイズ的にもいい感じで、これならと30年間使ってきたバックロードホーンに別れを告げることにしました。

部屋のリフォームは7月に着工、8月のお盆開けには完成しました。

内容としては床の張り直しや内窓の追加、据え付けタイプの古い書棚の撤去などを実施しました。

部屋の形状には大きな変化はないので定在波は以前と同じように発生(笑)しそうな気がします。

また家具などを入れる前はエコーが盛大に発生している感じなので壁の一面のみですが収音パネルを貼ってみました。

 
[ 家具の整理などで広くなった部屋と右側の壁に設置された吸音材 ]

3,000枚ほどあったCDやレコードも半分以上を別室に移動したのでスペース的には少し広くなり、また壁や床の補強などで部屋のSNは各段に向上しました。

完成した部屋に早速オーディオのセッティングを一通り行ってみました。

部屋を整えるまでの間として「とりあえず鳴らしてみる」の要領で音出しをしてみると、なんとそのままでもかなりいい感じで鳴りました。

DEQXの設定もとりあえず自己流で実施してみましたが、その中で一度だけミスをしたようです。

SPユニットから1mで測定し、そのデータから補正フィルターを作る課程で間違えて超ローブーストの補正カーブを作ってしまったようです。

気付かずに低音が過多なソースを試聴したところ振動版が動作限界を超えて磁性体にタッチしたような音が聞こえました。

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9月中旬、スピーカーの設置場所を含めて総合的な調整してもらうため、栗原さんに来ていただきました。

結果的にスピーカーはもう少し壁に近い場所で良いとのことでリスニングエリアが若干広くなりました。

 
[ 装置棚より前に設置されていたSPシステムを棚と同じ位置まで下げて若干内振りにセット ]

設置場所が決まると後はスムーズにDEQXの調整が進行するのを見守るだけです。

DEQXの調整では最後となるルーム補正段階になると今までのバックロードホーンでは聴けなかった音が飛び出してきました。

ひずみ感のない中高域が印象的なこと、そして量感と軽さが両立した低音にまずは驚きと納得。

さらに、DEQXによって全域の位相がピシッと揃ったサウンドになったことが確認できました。

 
[ 2.5kHzクロスの2Wayシステムに於けるルーム補正前と補正後の再生周波数特性 ]

調整後、栗原さんから「クリズラボのデモシステムと変わらない音が出ていますよ」と太鼓判を押していただきました。

その後は聴くたびに時を忘れて聴き入ってしまい、このレポート提出が二ヶ月も遅くなってしまいました。

ところで、DEQX調整から2週間ほどが過ぎた頃、超低域(30Hz~40Hz)が過多なソフトを大きめの音量で聴くと6半ユニットの限界と思われるビリ付きやボイスコイルの接触などがが気になりました。

栗原さんの提案もあり、50Hz以下をカットするプロファイルデーターを作成して貰いました。

 
[P1]標準再生ポジション [P0]超低域をカットするフィルターを設定

メールで送って頂いたデーターをDEQXに送り込んで早速試聴するとクラシックなどはかなりの大音量でも全く歪まなくなりました。

特に室内楽やピアノの再生は最高です。

オケの量感も十分なのですが部屋の遮音が良くなった分、ついつい音量を上げすぎてしまうことも度々・・・

2ヶ月ほどが過ぎた今、低域を極端にブーストしたような音源(エレクトロポップやDM等)を安心して大音量で聴くためにはサブウーファーが必要かなと感じています。

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この数年間、オーディオショップなどの試聴会で数百万円のスピーカーを幾つも聴いてきましたが今の我が家を超えるクォリティのシステムはなかったと思います。

8畳程度までの空間で大音量では聴かないという方には最高のスピーカーだと思います。

栗原さん、この度はありがとうございました。
長野のNYより

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■ クリズラボの6半一発による音楽再生システム

オーディオは6半に始まり6半で終わる


 5年ぶりにクリズラボの試聴室に来られたNY氏でしたが、帰宅された翌日に「MAOPユニットを発注しました。」との知らせが来てビックリ。

 クリズラボとしては「6半一発」のシステムもお薦めでしたが、大のクラシックファンである氏は弦楽器の倍音成分などが醸しだす微妙で繊細な高音の魅力をAMT(Air Motion Transformer)方式のツィーターに見いだされたご様子で、結果的に2Wayのシステムを選択されました。

 同じ2Wayを使ったクリズラボのデモシステムは再生する帯域も音圧も限界を超えるという意味で3Wayのマルチアンプ方式を採用しています。

 現状のユニット構成は極めて優秀なフルレンジ(Markaudio MAOP 11MS)の上下の帯域をそれぞれ専用の高性能ユニットで拡張するという形です。

 フルレンジユニットの120Hz以下をSONYの38㎝ウーファー(SUP-L11)が受け持ち、5kHz以上を beyma の AMTツィーター(TPL200)に受け持たせています。

[ DEQXで構成した3Wayのメインシステムと(中央)と6半一発のサブシステム(左) ]

 このメインシステムに対して6半一発のサブシステムは同じ Markaudio社のユニットの中から Alpairシリーズの MS 11 をこちらもクリズラボ特製のBOXに入れて使用しています。

 完成したサブシステムのスピーカーをDEQXで帯域バランスのみ整えてやると6半一発ならではの素朴で魅力的な音楽再生装置が誕生しました。

 コンパクトなBOXでありながら6半ユニット一発でも必要にして十分な音圧と、超低域(30Hz付近)を含む音楽再生に必要な周波数レンジ全域をカバーしてくれます。

 6半一発によるシステムの特徴はマルチアンプ方式に必須となるクロスオーバー機能が不要なため、その大きな弊害から完全に解放されます。

 さらに、複数のユニットによる位相(距離)の違いや音響的な干渉がなく、クロスオーバーポイントでの急激な位相変化による音波面の乱れなども本質的に生じません。

 
[ Markaudio Alpair 11 MSユニットをクリズラボの特製BOXに納めた「6半一発」システム ]

 これらを総合的に勘案した結果、帯域内のバランスだけを整える回路を開発し、専用のパワーアンプに組み込めば極めてコンパクトでシンプルな6半一発の音楽再生システムが完成するはずです。

 詳しくは下記のページをご覧下さい。

6半一発のシステム開発と販売

 
[ パワーMOSFETを出力段に使ったリニアーアンプで電源は高性能なスイッチング式を採用 ]

6半一発のシステムを聴いて(User's Report)

「百文は一聴にしかず」 貴方の耳で確かめて下さい

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