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■ DEQX導入レポート

No. ユーザー DEQXの導入機種とシステムの特長 掲載時期
96 東京都 HM氏 EXPRESS-U / JBL Project K2 S9900 の魅力を引き出します 2017年 8月

< 定年を機に本格的なオーディオに取り組まれて現在に至るHM氏のシステム >


[図1]機器の型番を教えて頂き、事前に製作したDEQX導入前のオリジナルシステム


[図2]上記にDEQXを投入してマルチアンプ方式にした場合のシステム提案図

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■ 感 想 文
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 ある日、たまたま、田中伊佐資さんが書かれた本を手に取りました。

 その中にDEQXという製品が紹介されていました。

 その後、何気なく「DEQX販売のクリズラボ」というホームページを見てしまいました。

 そこに書かれていた文章があります。 → → → →  DEQXの紹介ページ

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・期待していた音がスピーカーから出ていないと感じる。

・特定のCDは良いが、それ以外のCDの音に不満がある。

・楽器やボーカルなどの定位感、広がりや奥行き感などが正確に再現されない。

・不満はあるが部屋の影響なので仕方がないとあきらめている。

・音楽再生に重要だと思われる低域の伸びや量感が出ない。

・これ以上はマルチアンプ方式が理想だと思うが調整に自信がない。

・それほど不満はないのだが、現状で良いのか自信が持てない。

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 なんだか今の私のシステムにぴったり符合していると感じて早速8月の初旬、軽井沢を訪ねて音を聞かせて頂くことにしました。

 実は、当初私がこの種の補正装置で一番心配したのはイコライザーの影響です。

 かなり前ですが、アナログのイコライザーを使用したことがありす。その時、「音のフレッシュさがなくなる」と感じていたからです。

 クリズラボの試聴室で実際にDEQXの効果をON/OFFしながら聴かせて頂きました。

 心配した鮮度感の変化などは全く感じられず、逆にメリットの方が圧倒的に大きいと感じ、即座に導入することにしました。

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 改めてDEQXの導入に至った経緯を述べてみます。

 つい最近まではプリアンプ代わりにアッテネーターを使い、10Wのモノアンプ2台によるシンプル・イズ・ベストのシステムを組んでいました。

 当時は結構澄んだ音に納得して聞いていたのですが、逆にもう少し色を付けたくなり真空管式のプリアンプを入れてみました。

 雰囲気は増しましたのですが、更に厚みを出すため、10Wのモノアンプを2台追加して合計4台を使ったバイアンプ方式にしました。

 すると、力強くはなったのですが低音と中高音がバラバラに感じることがあり、低音の質感にも気になる部分が出来てきました。

 低域に関しては部屋も影響しているのではとの思いからルームアコースティックの補正が出来るという「スペース・オプティマイザー」機能を持つ製品に期待して導入しました。

 しかし、結果は思ったようにならず悪戦苦闘。

 販売店の方が来てくれて、スピーカーの位置を調整したり、ボードの設置やインシュレーターの変更などを行ってくれました。

 また、ラインケーブルやスピーカーケーブルの変更、吸音ボードの設置など本当に色々な調整してくれましたが残念ながら今ひとつ気に入った音になりません。

 ここまでやってもダメなのはやはり部屋のせいか、という諦めの境地でした。

 寝室をオーディルームに改装した時にもう少し音響的な対策をしておけば・・・・

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 今更どうにもなりませんが、最初に紹介したクリズラボの紹介文が頭をよぎり、最後のトライとして栗原さんの装置に託してみることにしました。

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 今年は雨が多く涼しい夏でしたが、初回調整の日は珍しく35度の真夏日でした。

 軽井沢から大粒の汗をかきながら我が家に来てくれました。

 到着早々、まずはそのままの状態で試聴用(?)のCDを聴いていました。

 「音のクオリティーは高いですが、部屋の影響によるクセが気になります。」とのこと。

 早速、スピーカーの測定から調整作業が始まりました。

 「MidとTweeterの重なる部分で少し乱れていますが超高域(10kHz以上)なので問題はないでしょう。」、とのことで一安心。


  
[図3] MidとTweeterの中間の軸上0.9mで測定したスピーカー単体の周波数特性

 測定に続いてパソコン画面の説明をしながら黙々と作業をされていましたが、私には・・・

 次に聴取位置にマイクを移動していましたが、これは部屋の影響を見るためとか。

 測定結果を見ながら問題点を説明してくれました。

 「900Hz以下に大きな山谷があり、低音の悩みはこれが原因だと思います。」と。


[図4]100Hz〜20kHzまでフラットにしたスピーカーで測定した聴取位置での周波数特性

 この後、しばらくの間、熱心にPCとにらめっこをしながら調整されていましたが、僕は見ているだけ。

 その姿からは誠実な技術屋さんというイメージがぴったしの方だと思いました。


[図5]Room補正実施後の周波数特性(上と同じ聴取位置での測定結果)

 約半日かけた設定作業が完了。

 最初に出てきた音を聴いた感想は、心配していたイコライザーなどによる音質の低下は全く感じません。

 そして、全体的に音が締まり、これまでのようなバラツキ感も全くなくなりました。

 思わず、「うーーーーん。」と唸ってしまいました。

 一時は部屋の改造まで考えたのですがこれが見事に解決。凄いことです。



 しかし、オーソドックスなツマミによるボリューム操作になれているせいか、リモコンでの操作にはまだ戸惑いがありますが、間違いなくこれまでのイライラは随分解消されました。

 随分と書いたのは、部屋の問題が解決した代わりに新たな問題が出てきたからです。

 一つは、手持ちのプリアンプを通すと音の鮮度が低下してしまう事です。

 アナログディスクは良い意味での雰囲気が加わり、楽しめるのですが・・・

 DEQXの導入で最終的な音の鮮度感が大幅に向上した分、プリアンプなどの影響がダイレクトに聞こえるようになったのかもしれません。

 栗原さんの提案でCDとネットワークオーディオを直接DEQXに入れることで鮮度感がかなりアップしました。

 しかし、ネットワークプレーヤーの方は現状ではアナログ出力を利用していますが、これだと一度D/Aして再度A/Dをすることになり、音質的には不利とのこと。

 機器の説明書にはデジタル出力の記載がありませんが、近日中に確認したいと思います。


[図6]最終的なシステム接続図(LINN/DSMはデジタルでDEQXに接続する予定)

 当初は既存のプリアンプを中心にシステムを考えていたのですが、今では音質面で圧倒的に有利なDEQXのプリアンプ機能をメインで使うことになったのは予想外でした。

 こちらについてもどうしたものかと新たな悩みが発生してしまいました。

 それにしても、オーディオってホントに難しいですね。

 本日はありがとうございました。
東京のHMより


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(Phasemationの真空管パワーアンプ:PT-91 / MA-1000)


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■ データーから見えてくるスピーカーと部屋の特性
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Book ・門前仲町の駅から徒歩1分。その1分で汗が出る暑い日。

・5〜6年で集められたという膨大なCDコレクション → →

・午前11時前に到着し、早速ご自慢のオーディオルームへ。

・お昼は奥様の手料理でビールまで・・・・・大丈夫でしょうか?。

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・JBLの名機、エベレスト DD66000のノウハウを引き継ぐハイエンドモデル K2 S9900。

・LowとMidを900Hzでクロス。MidのハイはそのままでTweeterを15kHzから乗せています。

・測定結果[図3]にある15kHz付近のうねり(赤線)はMidとTweeterの干渉と思われます。

・しかし、中高域のフラットネスや低域の充実感は相当なもので、さすがJBLの名機です。

・この音がそのままリスナー席まで届けば氏の不満はかなり解消すると思います。

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・スピーカーの測定と補正が完了した時点で改めて設置場所と角度の調整を行いました。

・元の状態より内振りにして指向性の軸をリスニングポジションに向けます。

・一人で楽しまれることがほとんどとのことなので、これが最良だと思います。


< スピーカーの指向軸をリスニングポジションに向けてセットした部屋の全景 >

・ビールの影響が否定できない状態(笑)ですが、頑張ってRoom測定と補正を実施。

・今回は、解像度のある豊かな低域が欲しい、とのご希望に沿った調整結果としました。

・最後は部屋の問題かもしれないが、それがどこまで改善できるか試してみたい・・・・

・試聴に来られたときのお話しが達成出来たのか、感想文が届くまで判りません。

・すると、なんと翌日には上記の感想文が届き、胸を撫で下ろしています。


[図7]DEQXのプリアンプ機能を最大限に活用したシステムへの提案

・と言いながらも、これ(↑)は如何でしょう?と、またまた氏を悩ませる私でした。

クリズラボ:栗原信義


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