■ DEQX導入レポート(本編)

No. ユーザー DEQXの導入機種とシステムの特長 掲載時期
90 東京都 HS氏 HDP-4 / スピーカーシステムの変更に伴うDEQXの再設定 2017年 4月

< 導入されたBOZAK(ボザーク)社の スピーカー、B-410 Moorish The Concert Grand>


User's Report No.53 に登場したスピーカーシステム(INFINITY IRS-DELTA) >

・青梅市(東京都)のHS氏から連絡が入り、スピーカーを入れ替えたので再調整を!との事。

・そう言えば4年前、写真のリボン型スピーカーの調整を行いました。

・L/Cネットワークの5Way構成で、背面に放射する専用の高域ユニットも付いています。

・カラリと晴れたアメリカンサウンドのひとつのスタイルとして定着したインフィニティ。

・そして、今回のBOZAKはアメリカ東海岸を代表するイーストコーストサウンドの代表格。

・4年前のサウンドを思い出しながら4月初旬、青梅市へと向かいました。

写真
< 午前9時過ぎ、HS氏宅に向かう関越自動車道のPAで給油中の風景(栗原・記) >

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■ 東京都青梅市、HS氏からの感想文
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・4年前の2013年3月、インフィニティのスピーカー調整でお世話になりました。

・この度、スピーカーを変更したのでクリズラボさんに再び調整をお願いする事にしました。

・今回は調整予定日の数日前に届いたばかりの巨大なスピーカーです。

・3ウェイ、14スピーカーの密閉型。高さは1.3mほどで重さは100kgを超えます。

・1970年代後期と思われる古いもので、不測の事態が起きても不思議はありません。

・さらに、私が中耳炎を患い、右耳の聴力が低下をしていることからトラブル対応と最終的な
 音質面も含めてプロの栗原さんにお願いすれば安心。と言うのが本音でした。

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・栗原さんが午前11時丁度に到着。早速一枚のCDを再生して熱心に聴いていました。

・「なるほど、これぞイーストコーストサウンドですね」、と一言。

・では早速、と、調整に取り掛かり、まずはスピーカーの測定からスタートされました。

・数分後、測定結果を見て栗原さんが唸っています。

・もしかすると、まずい事態に陥ったのかもしれません。

写真
< スピーカー測定の結果、R-chの低域に12dBものレベル低下が >

・PCの画面を見ながら

・右側の4個のウーファーの内、2〜3個がサボっているようです!

・との通告が!

・サランネットは外せますか?・・・

・中から固定されているようなので外せません。

・判りました。では確認や修復はあきらめましょう。

写真
< BOZAK / B-410のユニット配置 >

・左側の4個のウーファーは大丈夫なのでシステム全体でカバーできます。

・DEQXで低域のエネルギーバランスを調整すれば音楽再生は十分可能でしょう。


・との大胆なお話し(笑)も・・・そして、

・ユニットに大きな損傷や歪みがないことが条件ですが、ビンテージ物などでは若干の問題
 があっても、音楽再生に支障ないレベルまで甦らせる事は可能です。


写真
< BOX背面に貼られていた輸入元の「日本コロンビア」の製品検査証 >

・とのお話しに、胸をなで下ろしましたが、可能なら修理が出来ないか・・・・・

・この日、DEQX調整の見学に来てくれたオーディオ仲間を入れれば合計3名。

・何とか移動して裏蓋を開け、少なくとも状態だけは確認したいのが正直なところです。

写真
< 意を決したHS氏。100Kgを(軽々と?)動かして、電気ドリルをセット >

・反対側からは簡単に開けられるので中を確認。

写真
< 大量のねじを電気ドリルで取り去り、いざ・・・・ >

・ここから先は栗原さんにバトンタッチ・・・・えええ!!!・・・(栗原)

写真
< HS氏の熱意(迫力)に負けて頑張る栗原! >

・ユニットの故障ではなく端子の接触不良とか。悪戦苦闘の末、見事に復活してくれました。

・スピーカー測定とデーターのインストール、そしてルーム測定と補正を終えて無事完了。

写真
< 聴取位置での周波数特性:極端な右下がりと50Hz以下の特性が持ち味?(栗原) >

・まずは言われる通りのハイ落ちで、俗に言うイーストコーストサウンドでしょうか?

・私は 栗原さんには言いませんでしたが、設置時にわざと逆相で接続していました。

・この手の大型スピーカーでのクラシックなどは気楽に聞けて私には好ましかったからです。

・しかし、正直なところ、かなり聞く音楽を限定されるのも事実です。

写真
< オリジナルの雰囲気を残しつつ忠実度を大幅にアップした「標準再生」モードを設定 >

・栗原さんが調整したボザークのB-410 Moorish The Concert Grand は非常に透明感の高い
 落ち着いた音質で、どのような音楽も破綻なく美しく再生してくれます。

・古いボザークの良さに新しいサウンドが加わったことは非常に面白い体験です。

・前回と今回の作業を見て感じるのは、デックスを購入して調整をお願いすればスピーカーは
 もちろん、アンプなども含めてシステム全体の相談まで応じてもらえます。

・まさに「オーディオ装置のかかりつけ医」と言えるでしょう。

・余談ですが、古いスピーカーを大切にお使いの方にはデックスメイトがお得かも。

・一度試されたら驚きの体験をされることでしょう。

・インフィニティの一部の機種や英国クォード社のコンデンサー型など、背面からも音を放射す
 るタイプのスピーカーは、後方の壁などの音響的な処理を行わないとDEQXだけの調整では難
 しいとのお話しも伺いました。 QUAD:ESL-2805(Kurizz-Labo)

・でも安心して下さい、栗原さんは最後まで付き合ってくれます。

写真
< 懐かしのナカミチ1000等々、HS氏のコレクションは幅が広いですね。 >

・実は前回、調整の翌日にマッキントッシュのプリアンプを接続してEQをしていました。

・それが、今回は全く不満がありません。

・一枚一枚のCDが重厚な物語を奏でてくれます。

・まさに私が理想としていた音楽の鳴り方、聴き方が出来ます。



・栗原さん、本当にありがとうございました。

青梅市のHSより

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■ HSさん、お疲れ様でした
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・ピアノ運送が必要なほど重いので今回は移動しての測定は出来ないと思います、とのこと。

・でも測定すると右チャンネルの低域が変・・・・

・やむを得ず「低域は全体のエネルギーバランスが大切!」と申し上げました。

・納得出来ないご様子ですが無理もありません。問題が見えてしまったのですから。

・原因はSPユニットの接続に使われている平型端子の接触不良でした。

・40年近い年月、振動に晒された結果、緩かった端子は徐々に接触が悪くなります。

・ほとんどの端子をハンダ付けに変更して接続を回復。事なきを得ました。

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・イーストコーストサウンドの代表とも言える、BOZAK(ボザーク)。

・確かにボストンやニューヨークフィルを堪能するには納得できるサウンドです。

・このサウンドも堪能でき、切り替えれば最新録音も楽しめる設定にHS氏も満足のご様子。

・今回はクリニックとDEQXで往年の名器を復活させることの楽しさを実感しました。

Kurizz-Labo:栗原信義


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