Q6 ネットワーク式やバイアンプ駆動のスピーカーでもDEQXの効果はあるのでしょうか。
 

A6 DEQXは1台で3Wayまでのマルチアンプシステムを構築できますが、実はパワーアンプを1台使用してフルレンジスピーカーを鳴らすシンプルな構成のシステムや、同じく一台のパワーアンプで駆動する、LCネットワーク搭載の2Way、3Wayなどのスピーカーシステムまで、DEQXはその威力を存分に発揮します。

■ DEQXはオーディオシステムとしての理想的な再生方式であるマルチアンプシステムまで構築できるように高精度で高音質なチャンネルデバイダー機能を内蔵していますが、DEQXが提供する本質的かつ独創的な機能であるスピーカーと室内の音響特性の補正は、パワーアンプの台数やスピーカーの駆動方式にかかわらず、その威力を存分に発揮してあなたの再生装置から無限の可能性を引き出します。

■ DEQXを貴方のシステムにどのように組み込むかを説明するため、システムの構成を4段階に分類し、DEQXの機能をどのように利用するかを示したのが
DEQX社が提唱する「インストールレベル」という考え方です。これは、Single Amp(パワーアンプを1台使用)方式から、Bi-Amp(パワーアンプを2台使用)方式、そして、Tri-Amp(パワーアンプを3台使用するシステム)方式へという、マルチアンプへの各段階を示したものではなく、主にDEQXの機能をどのように使用するかという側面から見た4段階となります。

■ LCネットワーク付きの3WayスピーカーシステムでDEQXを利用する場合はDEQX社が提唱している「インストールレベル」の「3」の状態で最高の性能が発揮されます。

■ さらにバイアンプ駆動が可能なスピーカーシステムであればこの機能を積極的に利用してLCネットワーク付きのマルチアンプシステムに発展させることが可能です。この場合は使用されているLCネットワークのクロスオーバー周波数をそのまま利用しスロープ特性は6dB/oct.から300dB/octまでを自在に適用しながら、実際に試聴して最良の特性を決定していただくことになります。このシステムでDEQXを利用するメリットは、パワーアンプの前で帯域が分割される事によって、アンプとLCネットワークの動作が極めて軽くなり、歪みが低減するなど、
音質向上への大きな貢献が期待できます。


■ さらなる可能性としては、スピーカーシステムに内蔵されている LCネットワークを取り去って、純粋なマルチアンプ駆動方式に発展させることで理想的な再生方式に大きく近づくことが可能です。